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シンガポールとは

シンガポール共和国、通称シンガポールは、東南アジアのマレーシアに隣接するシンガポール島と周辺の島嶼を領土とする国家で、 イギリス連邦加盟国です。公用語が4言語あるので正式名称も各言語あるそうです。

【英語】:Republic of Singapore
【中国語】:新加坡共和国
【マレー語】:Republik Singapura
【タミル語】:சிங்கப்பூர் குடியரச

漢字表記は新嘉坡ですが、略称では星となります。以前、音訳で「星港」と表記されていたころの名残だそうです。 国名の意味は、サンスクリット語で「ライオンの町」。マレー語の発音スィンガプラは、この地原産のネコの種類名 シンガプーラの由来となっています。

シンガポールの地理

東南アジアのほぼ中心、赤道直下の北緯1度17分、東経103度51分に位置します。北のマレー半島とはジョホール海峡で隔てられています。 マレーシアとは鉄道でも結ばれ、経済交流も盛んです。島の南に隣接するセントーサ島は、リゾート地としての開発が進んでいます。 シンガポール・チャンギ国際空港は島の東端に位置します。 63の島からなり、もっとも大きな島はシンガポール島です。国土の最高地点はシンガポール島にあるブキッ・ティマ。 シンガポール島には沖積平野が広がります。他の島はいずれも小さく、44の島は面積が1平方kmを下回るそうです。 国土面積は世界175位、人口密度は世界第2位です。以前はシンガポール川沿いには放棄された倉庫が立ち並び、 貿易港として栄えた時代の名残となっていましたが、現在はレストラン街に改装されており、観光客だけではなく、地元民も多く 立ち寄る地域となっているようです。

シンガポールの気候

赤道直下に位置するため、一年を通じて高温かつ多湿です。モンスーン地帯に含まれますが、雨季と乾季の区別ははっきりしないものの、 北東モンスーンの影響により、11月から3月にかけて降水量が多いようです。5月から9月は南西モンスーンのために、1回当たりの雨量が増え、 強風に見舞われるようです。ケッペンの気候区分によると、乾季のない熱帯雨林気候に分類されます。首都シンガポールは標高5mであり、 年平均気温は27.4度、1月の気温は26.4度、7月は27.9度である。11月から1月にかけては比較的すずしいようです。年平均降水量は2087.1mm。

シンガポールの政治

人民行動党の事実上の一党独裁制です。このため、シンガポールはいわゆる「開発独裁」型国家であるといわれ、 典型的な「国家資本主義」体制であるともいわれています。労働者党などの野党の存在は認められていますが、その言論は大きく制限され、 投獄や国外追放などの厳しい弾圧に晒されています。21歳以上の全国民が選挙権・被選挙権を持つ普通選挙ですが、野党候補を 当選させた選挙区民は、徴税面、公団住宅の改装が後回しにされるなどの“懲罰”をうけます。 また、政府による選挙干渉やゲリマンダーは日常化していて、選挙は外国からの独裁批判をかわすためのお飾りの色合いを濃くしています。 このため、一般市民の政治への関心は低いが、「政治的安定」を享受していると肯定する意見も一部にあるようです。 表向きは華やかですが、政府の管理が行き届き過ぎているこの国は「明るい北朝鮮」という別名を持つそう。

国会は一院制で任期5年、解散あり。定数は選挙区選出83、非選挙区選出0-6、任命9。非選挙区選出は野党懐柔のために設けられた枠で、 選挙区選出枠以外は、憲法改正案、予算案の議決権を持ちません。選挙区は当初は単純小選挙区制でしたが、現在は小選挙区9、 定数5-6の集団選挙区14(75議席)となっています。集団選挙区は中選挙区制の一種だが、各政党は定数一杯の候補を立てる必要があり、 また少数民族を候補者に含める必要があります。有権者は政党に投票するため、無所属での立候補はできません。さらに、 最多得票を獲得した政党が議席を総取りする方式で、人民行動党が確実に勝つための工夫が凝らされています。 1997年総選挙ではチェンサン選挙区(定数5)で野党が45.2%の得票を集めましたが、政府はすかさずゲリマンダーを行い、 選挙区割りを変更、野党の得票を分散させたました。集団選挙区は野党が定数一杯の候補者を揃えられずに擁立を見送る選挙区が 多いようです。また、少数民族を候補に含めることは、表向きは少数民族の保護ですが、少数民族の候補を確保しにくい、野党の擁立を 妨害する作用もあります。そのため、2001年総選挙では人民行動党が過半数の55議席で無投票当選を決めています。 選挙のたびに小選挙区は削られ、集団選挙区の割合が増えています。また、集団選挙区の定数も3から4、そして現行の5-6と増やされています。 供託金は候補者1人当たり13000シンガポールドルで、供託金没収点は有効得票÷定数の8分の1。

シンガポールの軍事

シンガポール軍は1971年12月にイギリス軍が撤退した後に編制されました。マラッカ海峡を望む、地政学的に重要な位置にあること、 また経済力が強いことから、小規模ながら近代的な装備を所有しています。人員については2万人の職業軍人のほか、 2年間の徴兵制を実施し、必要兵力を満たしています。徴募兵の数は5万5千人に達し、兵役終了後も13年間の予備役につきます。 この予備役人員数も、約22万5千人に達しています。徴兵は17歳の時に行われ、進学の場合を除き延期は認められていません。 ただし、シンガポールの徴兵はナショナル・サービスとして、軍以外の公共機関にも配属されるものです。 予備役兵は、普段は民間人であるものの、年間最大で40日間、召集され訓練および任務を実施します。

シンガポールはイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシアと5ヶ国共同防衛条約を締結しています。 1967年にイギリスがスエズ運河以東の軍事力を引き上げを決定したのに伴い、マレー半島における安全保障を維持するために、 条約が締結されました。これにより、有事の際は英連邦軍が、シンガポールへの援軍となるほか、平時は基地の提供などを行っています。 このほか、シンガポール軍は、隣国インドネシア・マレーシアを始めとするASEAN諸国およびアメリカ合衆国、イギリス、オーストラリア、 ニュージーランド、台湾とインドで共同訓練を実施しています。アメリカ軍は、1990年に締結された覚書に基づき、 Paya Lebar空軍基地とSembawang桟橋の利用権を持っています。1999年にこれは一部改定され、2001年より稼動するチャンギ海軍基地も 含まれるようになりました。 台湾は、国内の軍事施設を、常時シンガポール軍に貸しています。

新兵は、3ヶ月の基礎訓練を受けることとなっています。そこにおいては、射撃訓練のほか、野外工作、ジャングルでのサバイバル、 カモフラージュの教育が行われます。一部の兵は、その後、士官教育またはスペシャリスト教育を受けます。 士官候補生コースは9ヶ月、スペシャリスト教育コースは21週間。残りの大部分の兵は、様々な部隊に配属されます。